SATRI−ICの進化
SATRI−ICは、少しづつ進化しており、現在のBPM−7110HSは、3代目の ICになります。この進化はどういったものであるのか、解説します。

2007年5月から発売されるSATRI−IC−SP V1.0です。前のバージョンのBPM−7110HSとはまったく回路が違っています。新しく開発された超高精度のカレントミラー回路、SATRI回路V9.0をSATRI−ICそのものに取り込みました。それにより、歪が1/10になり、より原音に近い再生を可能にしました。

従来のSATRI−ICとの比較 現行SATRI−IC 新SATRI−IC
SATRI−ICの名称 SATRI−IC V4.3 SATRI−IC−SP V1.0
SATRI−ICの型番 BPM−7110HS BPM−7120SP
基板の層数 2層 4層
銅箔の厚さ 35μ 1・4層110μ、2・3層35μ
レジストの色 グリーン ブラック
シルクの色 ホワイト イエロー
樹脂モールド 1液エポキシ 無し
測定結果
周波数特性(0db)RL=10KΩ 100KHz 100KHz
歪率(5V) 0.019% 0.004%
ノイズ電圧(μV) 61 59

SATRI−ICの最初のバージョンBPM−7110Tです。1998年に作られました。バクーンプロダクツのローマ字表記がBakuun Productsになっています。ケリー伊藤氏から、Bakuunでは読めないという指摘があり、後のバージョンからはBakoonに変更しました。このバージョンでは表面のシルクが上下さかさまになってしまいましたが、変更しようにも、後の祭りでした。トランジスタは一般用のものを使い抵抗はカーボン抵抗です。

2000年に新たにパターンを起こしたBPM−7110TSです。トランジスタをオーディオ用の低雑音のものに変更、ピン番号をつけました。ただ、Bakoonのaを抜かしてしまい、Bkoonになってしまいました。これも、後の祭りです。

現在のバージョンのBPM−7110HSです。更なる精度を目指して、抵抗を0.1%精度の金属皮膜抵抗に変更し、両面ともメッシュのグランドプレーンで覆いました。また、モールドの樹脂も最新の1液型エポキシ樹脂に変更し、信頼性が大幅に向上しました。