AMP−5511MKU試聴記 3

藤村様

5511mk2のモニター試聴記です。

土曜日に到着し、一日中電源を入れておきました。
日曜日から聞き始めております。
まだエイジング途中だと思いますが、本領を発揮し始めています。

聞き始めて特に感動しているのが、ビブラフォンが入っているCDとハープの演奏のCDです。(下記参照ください)
5512でも生の演奏の雰囲気を感じれとていたCDですが、5511mk2では、ほんとにそこで弾いて頂いている感じがします。

どこが違うかといいますと、

●ひとつは、楽器の音の定位の精度です。
5512でも、もちろん弾いている楽器はきちんと定位し、「真中だな」、とか「左だ」とかわります。
5511mk2はもっと正確に、弾いている音ひとつひとつが定位する感じなのです。
目の前に幅1メートルぐらいの楽器の大きさがあって、高音から低音とメロディに沿って音がちゃんと左右に振れて出てきます。
ピアノのCDなどでは、低音から高音まで左右に音が移動するように録音されていて、はっきりわかるものがありますが、あの感じです。
(狭い部屋で聴いておりますと、えらく幅のひろい大きなピアノになって不自然に感じるCDもありますが。)
特にビブラフォンは、いくつかの楽器の編成の中の1つの楽器なのに、その精度で音がてきます。
5512だと、どの楽器はどのあたりでひいているなというのが感じるくらいでした。

●もうひとつは、弾いている音がちゃんとします。
ビブラフォンの音、ハープンの音ではなくて、叩く音、弦を弾く音、こする音がします。

この2つの要素からそこで弾いている生の感じがするのだと思います。
要は、CDに入っている音が正確に出ているということなのでしょうが驚きました。
長くなりました。また報告します。

CD
○ビブラフォン
ROCKIN' IN RHYTHM
SWING FACTORY    
AKL-005

○ハープ
《月の光、シシリエンヌ・バリエ〜ハープ・リサイタル》
吉野 直子(ハープ)
PHCP-21024

仁科様

AMP-5511mk2の試聴記をお送りします。

今回の試聴に用いた機材
CDトランスポート:マランツ CD-17Da(高精度水晶発信機換装)
DAC:Bakoon DAC-2000V1(整流ダイオードをショットキーに換装)
Speaker:自作(6N-108ES使用スワン型バックロードホーン+T90A)
デジタルケーブル:自作(Belden超高周波用シールド線使用)
ラインケーブル:Gingercable φ0.2mmオーグライン使用リボンケーブル
スピーカーケーブル:オーグラインSP
CDT電源ケーブル:φ2.0mm単線オーグライン使用
DAC電源ケーブル:LinnBlue2本使用自作ケーブル
AMP電源ケーブル:オーグラインACリファレンスwithオーグライン電極

比較対象として、
Bakoon AMP-5512K(I/V抵抗にビシェイ、整流用ダイオードをSemikron、
アッテネーターにビシェイ、電源部ブロックコンデンサを2つ搭載)
これと、5511mk2を交換して試聴を行いました。

試聴に用いたソース:
1)Techno/TABRA BEAT SCIENCE/Live in San Framcisco at Stern Grove  2枚目2曲目のDJ Diskにて試聴
2)J-POP/Rock/L'Arc-en-Cielベスト盤/FrowerとWinterFall
3)テクノを中心に、ちょっとずつ拾い聴き
本当は、試聴に適したソースを用意するべきなのですが、私は持ってないので、よく聴く曲にて行いました。
テクノやロックが主体の方は少ないので、あまり参考にならないかとは思いますが、たまにはこういう変り種もいいかも(・・・良くなかったらすみません(笑))

音量:
試聴に当たっては、5511mk2のボリュームは8時の位置で行いました。
5511mk2ではこれ位で丁度良いくらいですね。
スピーカーとの距離が1m有るか無いかなので、この程度の音量でも十分聴こえます。

音質に関して:
5511mk2と5512Kでは、結構音質の傾向が違いますね。
5511mk2では、各楽器の生の音を想起させますね。
音数、繊細さや情報量は5512kのほうが1歩リード。
生々しさと楽しさ、低音の量感は5511mk2が1歩リードという感じです。

ソース1)だと、5511mk2のほうが楽しく聴けます。
テクノだと、特に低音の量感が重要だと思うのですが、この点では5512kはちょっと物足りない感じがしますね。
何がどうなっているのか、というのは5512kの方がよく解るのですが、ノリや雰囲気は5511mk2のほうが上手く表現出来ているように思います。

ソース2)だと、なんといってもボーカルの質感が全然違いますね。
5511mk2は、まさにここで歌ってる感じが出るのですが、5512kだと、どう発音しているかは非常に良くわかるのですが、どこか客観的な表現で、ちょっと醒めた表現になってしまいます。
ついでに、WinterFallをかけながらカラオケしてみた(笑)のですが、やはり5511mk2の方は、本当に「人の声」に近いですね。
一緒に歌っても、綺麗に音が重なり合い、違和感がありません。
5512kだと、ちょっとヒステリックな感じで、一緒に歌うと違和感を感じてしまいます。
・・・・まあ、どちらが私の声に近いか、という事なのですが(笑)

ちなみに、DACとAMPはSATRI-LINKです。
電圧接続も試してみたのですが、5512kではちょっと高域がやかましく感じられました。
5511mk2の電圧接続では、ちょっと音の抜けが悪く、やはりSATRI-LINKのほうが良いように思いました。

ソース3)に関しては、ただ今試聴中なのですが、5511mk2にてジャコパスのワードオブマウスをかけてみた所、ノリが良くてわくわくしながら聴けます。
5512kだと、非常に精密に出来た芸術品、という感じの音で、これはこれで面白い音ですね。
他のテクノでも同様の傾向があり、5512kだと、とても美しい芸術品を、傍から眺めているような、どこか客観的な感じがするのですが、5511mk2では、美しさよりもノリの良さが出てきて、一緒に楽しめる感じです。
但し、5511mk2は、ソースによっては高域が荒く聴こえるものもありますね。

不具合に関して:
ウォームアップが終わった段階で鳴らしてみた場合は、特にノイズや、歪み感は感じられませんでした。

発熱に関して:
熱いですね。ヒートシンクは、ずっと持ってると低音火傷を起こすでしょう。
暖房がほとんどない私の部屋では快適なのですが(笑)、やはり夏はちょっと厳しいように思います。
もし、5511mk2を使うならば、自分でヒートシンクを買ってきて、筐体にくっつけちゃいますね。

トランスのうなりに関して:
特に起きませんでした。

デザインに関して:
落ち着いた感じで良いと思います。
フロントパネルの厚みが増し、鏡面になっていて、茶色の地とあわせて高級感もあります。
上面と右側面が梨地になっているのも、渋くていいです。
5512よりもカッコいいかも。

音の変化に関して:
私の環境では、5分間のウォームアップ後では大きな変化は感じられませんでした。

ノイズレベルに関して:
非常に小音量の環境ですが、通常の使用では特にノイズは感じませんでした。
無音でボリュームを上げた所、1時くらいで「サー」というノイズが出てきますね。


澤田様

試聴時間がここ二三日は取れない状況ですので、実は昨日、友人が所有する同じ50Wの旧型の5520と比較もしたかったし、持参した同じ出力の他社の無帰還アンプとの比較も、今回郵送されてきた5511mkUを友人のオーディオルームで開封して一緒に聴かせていただく
ことにしました。
永井さんのご配慮に感謝しています。ありがとうございます。

試聴記という事でしたので簡単に印象を申しますと、まずはじめて拝見したあたたかい感じの外観に触れ、まず市販品と何か違うこだわりを、良い意味で感じました。
使ったスピーカーはパーメンジュールのメタルコーンフルレンジ主体の5Chマルチシステムで、その主要帯域を受け持つ広い部分で確認しました。入出力、コード関係は万全を期しています。
持ち回りの試聴で疲れ気味?であったのか、5520と良く似た音ではありましたが、タイトできっちり鳴ってはいるが、回路のどこかの詰めが浅いような、歪が乗っている印象も同時に受けました。歪と言いましても女性と男性の声と楽器を聴きましたが、やや口先だけでうたっているような、表現力が浅くなる感じの歪という意味ですが、それでも一般商品より一歩進んでいる音にはちがいないという印象を別の部分で感じました。製品とも取れるつくりですし試作品とも感じる印象です。ニューサトリ回路というものにになっていない5520の方が今回は安定していたようでした。
次に他社の無帰還アンプを同条件で聞きましたが、一般的に好まれるような豊かな音作りではありますが、小生には5511mk2と比較してきたなく疲れる音でありました。5511mkUと比べて華やかな歪が気になり、バクーンアンプの優秀性を再確認しました。永井さんがんばっておられるなあというのが今回の感想です。今後のご発展に期待しています。
ありがとうございました。   

荻原様

5511MK2の試聴させていただきました。
ありがとうございました。

・試聴機材
カートリッジ オルトフォンSPU
EQアンプ   EQA-5620(NN)
スピーカー  DENON SC-E212
LPの試聴だけにしました。
接続はSATRI-LINKです。

・音に関しての感想
5511MK2には大変に驚いています。
最初に聞いて思ったことは、音の出方というか、スピーカーの鳴り方は今までと違うという印象です。はじめかなり違和感がありました。スピーカーが非常に丁寧に音を出しているという感じをうけました。音楽がゆっくり流れているという印象もありました。音の出方は非常にあっさりとした感じです。音像もこじんまりとした感じに聞こえました。
しばらくしてから、だんだん変化してきました。
情報量はさらに増えている様子でいろいろな音が聞こえてきます。いろいろな音が聞こえるだけでなく、それぞれの音が、鮮明に聞こえています。
ボリウムを大きくしても、全くうるさくならず音だけが大きくなります。
驚いたのは、音像がシャープに定位することです。今までと比べて楽器の大きさが非常に小さく感じます。。それぞれの楽器が小さく引き締まっていて、ぴったりと定位して、微動だにしないという感じです。
ピアノコンチェルトを聞いてさらに驚きました。ピアノの大きさが感じられ、小さい音の時も、大きな音の時も全く定位が変わらず見事に再生しました。強打の時にも音像が大きくなることもなく、音だけがクリアに出ていました。余計な付帯音も全くないかんじです。こんなピアノを聞いたのは、初めてです。
5511MK2は出力にも余裕があるからかもしれません。
オーケストラの場合には、奥行き方向に楽器が見事に配置されていることが感じられました。レコードによっては天井から見渡したような感じを受けました。
楽器の位置がよくわかるかんじです。
室内楽では、各楽器が小さく明確に定位して、それぞれの音が、決して混濁することなく、くっきりと音がでていて大変に気持ちがよいです。
録音メディアに入っている情報を、そのまま正確にスピーカーに表現している感じです。V6.2は本当に驚きです。
永井様、本当にありがございました。

・不具合
特にありませんでした。
ストレージオシロで音楽信号波形を見てみましたが、クロスオーバー歪は確認できませんでした。
・発熱
温度計でヒートシンクの根元を測ってみましたが、室温15度で46度ぐらいでした。
・トランスのうなり
うなっていませんでした。
・SATRI-LINK
EQA-5620は同時出力できるので、確認してみました。電圧入力に変えると高域のレンジが狭くなった感じで、鮮度が若干落ちるようです。
・デザイン
EQA-5620とは、マッチングが良いと思います。
・電源を入れてからの音の変化
他の機材との関連もあるかもしれませんが、やはり1時間ぐらいしてから良い感じになるように思います。
・ノイズレベル
EQA-5620のゲインを0dBにしているので、5511MK2のボリウムを最大にすると、ノイズは大きいです。今回の試聴では、5511MK2はボリウム位置は12じから2時ぐらいで、実用上全く問題はありません。
・その他
試聴後、5512に戻してみましたが、がっかりしてしまいました。
5511MK2のあの感じは忘れられません。
このアンプは是非手にいれたいです。

長野県の田中様

試聴機が今朝9:00に野津さんから届きました。
思わず時間がとれましたので、試聴が長い時間行えました。
様子をお伝えします。

内容は私のホームページの試聴記と同じ内容です。
こういうのもマルチポストになるのかな?そうでしたら、すいません。

明日の月曜日、もう一度聴かせて頂いて夜梱包。
火曜日には荻原さんのところへ発送をする予定です。


・試聴使用した機材。
トランスポート  ソニー CDP-X5000  改造多数
DAC       BP    DAC-2000  改造多数
AMP       BP   AMP-5512K  改造多数
SP(MAIN)   TANNOY AUTOGRAPH 国産箱
SP(SUB)   FOSTEX TQWT(FE83E) 自作箱

・音に関しての感想。
電源を入れて、最初に「ライオネルハンプトン」のスターダスト(ライブ録音)をサブのTQWTで聴きました。
凄いスピードがあり、パンチのある音でした。キレがよく、ライブ録音の様子がよく分かる音でした。
こんな音はどこかで聞いたことが・・と思い出したのが、WE350を使用したアンプでした。
確か業務用だったと思うのですが、ゴミのような(シツレイ)アンプから音が飛び跳ねたときの衝撃を思い出しました。
その後、女性ボーカル(辛島さん)、メインスピーカーに交代してピアノ曲(近藤さん)、交響曲、協奏曲などを聴きましたが、特にすばらしかったのは、女性ボーカルでした。
アカペラで歌う「瑠璃色の地球」には引き込まれました。ピントがぴったり合っていて生々しいという感じです。
そこに歌っている彼女がいました。いや、「いた」気がしました。

交響曲、協奏曲は「もっと柔らかくてもいいのではないか。」という印象をぬぐい切れませんでした。
交響曲、協奏曲ではAMP−5512Kとつなぎ変えて、何度か聞き比べました。
音の定位は抜群に5511MK2の方がいいように思います。楽器もよく見える・聞こえる。音もリアル。
でも、5512Kの方が嘘かもしれませんが、きれいな音がするのです。自分の機械だから肩を持たないとね。
略して・・オヤジを和ませるツボの音。(爆
もしかして、中の配線やアルミや銅の共振かもしれません。また、もしかして作られた音かもしれませんが、ゆったりとさせてくれるのは5512Kの方でした。今で言う「癒し系」?
これはもしかしたら、ICがテフロンであることやアッテネーターが巻き線であることなどが影響しているかもしれません。
5511MK2のテフロン+巻き線アッテネーターを聴いてみたいですね。解像度が高く癒されたら・・・凄そう。

それにしてもAMP−5511MK2の音は、サトリの進化という印象を強く持ちました。
スピーカーをより正確に制御している感じです。

・試聴レベルにおいて不具合が出なかったかどうか。5511MK2は、ABクラスのバイアスでバイアス制御をしていますので、条件によってはクロスオーバー歪が出る場合が考えられます。歪の聴こえ方はプチプチというノイズのような感じです。もし、そのような現象が出た場合は、音源ソースとおおよその出力をお知らせください。

ありません。

・発熱はどうか。
思いっきり熱いです。手で長時間触れません。夏にエアコンのない部屋で通電しっぱなしだと熱暴走しないでしょうか?

・トランスのうなりは出ないか?オーディオ道場では、夕方にトランスがうなりだす
と言う症状が出ましたが、こちらの試聴室では数日間電源を入れたままでも、そういう症状は出ませんでした。

出ていません。

・SATRI−LINKが使える人は、電圧入力との違い。

使える状況ではありますが、日頃使っていないので比較になりません。ですので行いませんでした。

・デザインについて。
とても良いと思います。落ち着きあって高級感があります。BPのロゴは字を抜かないAMP5512と同様でも良いかと思います。
5512の初期にあったように、BPのロゴは金のバッチあたりが高級感が増すかも?SCA-7510の木目調も好きです。


・電源を入れてから、音の変化はあるかどうか。

最初は、かなりとがった音でしたがだんだんと穏やかな感じになりました。

・ノイズレベルはどうか。

気にならないレベルです。これだけ静かだと、田舎でも充分実用になります。
田舎の静けさはすさまじいものがあります。(-.-)

・その他。

試聴機は日本中を飛び回っており、普通の機械に比べてかなり衝撃等受けているのではないかと思います。
衝撃等を多少受けてもしっかり安定して動作できる頑丈さはある意味当たり前ですが、難しいことだと思います。
試聴機はすごいです。

最後に一番気になったことですが・・。
自宅で仕事をされているなど年中通電されている方は全く問題ないのですが、電源投入後5分程度音が出ないのは私にとっては痛切な問題です。
帰宅後、少しゆったりしようと音楽をかけても5分位鳴らないのでは「聴くの止めようかな。」ということになりがちです。
アンプの前に座ってボリュームを握りながら5分待つのもヤだし。
本領発揮まで行かなくても、それなりに音楽が流れてくれるとうれしいのですが・・技術的に難しいのでしょうね。

以上、永井さん、SATRI MLへのレポート形式で書きました。
それにしても、すばらしいアンプですね。5511MK2。
このような試聴の機会を作って頂いたバクーンプロダクツの永井さんに心より感謝いたします。
そして、多くの方がサトリアンプを実際に聴いて、その音で判断して頂けることを願っております。

福岡の樋口様

今日 5511mk2が届きました。早速試聴しました。
現在のところの感想です。

使用機器は
CDP:CDM12(茨城のpractさんより購入したキット)
DAC:DAC2.6(パーツコネクションのキット)
AMP:AMP−5511K
SP :ノーチラス805
です。5511(以下現行とします)と5511mk2(以下mk2とします)の比較になりまた。

・音に関しての感想。
お気に入りのモーリスアンドレのトランペットを聴きました。現行では高い音が歪っぽい音になります。
これはなかなか良くなりません。SPコードを太くすると少し改善しましたがまだまだ残っております。
mk2ではこれが無くなり高いところまでスーと伸びており、安心して聞けます。

内田光子のモーツァルトでは音量を上げると耳が痛くなるような不自然な感じです。しかし聞く位置を変えると問題なくなりました。現行では通常の位置、音量ではこのようなことはありませんでした。
ピアノは現行が好きですが、mk2の少音量は味があります。

コーラスや協奏曲などは上記と同じで現行になれた耳には中低域が強めに聞こえます。

mk2は総体的に奥行が出ているように思います。聞く位置、SPの設置位置などをチューニングしていくともっと良くなるかもしれません。また大口径のSPではゆったり聞こえることが想像できます。

・試聴レベルにおいて不具合が出なかったかどうか。5511MK2は、ABクラスのバイアスでバイアス制御をしていますので、条件によってはクロスオーバー歪が出る場合が考えられます。歪の聴こえ方はプチプチというノイズのような感じです。もし、そのような現象が出た場合は、音源ソースとおおよその出力をお知らせください。
ありませんでした。

・発熱はどうか。
放熱器が熱いのは周知のことですが、正面右下の底板が異常に熱く感じました。電源を入れてすぐ熱くなりましたので、もしかすると整流器の熱でしょうか。

・トランスのうなりは出ないか?
出ていません。

・デザインについて。
BPのロゴはAMP5512が好きです。ロゴを変えると雰囲気も違うと思いますが、文字が多いように思います。
シンプルに左上にBPロゴ、右下に型番とする案はいかがでしょうか。
つまみの色、配置、ランプの色などは上品でよいと思います。

・電源を入れてから、音の変化はあるかどうか。
耳が悪いのか、2時間程度ですがそんなに変わったとは感じませんでした。

・ノイズレベルはどうか。
回りからのノイズが大きく聞き取れませんでした。

・その他。
足が3個で接続作業時ちょっと不安定でした。外観がおなじの5512も3個なのでしょうか。
現行はエージングが進んでいるものと思われます。感想については少し辛めになりましたが、mk2はエージングがまだまだだと思いますので比較には無理がるとも思えます。感じたことを文章にすることの難しさをしみじみ感じました。

またアンプを買ったのかと山の神から白い眼で見られてしまいました。あわてて全国を飛び回っているものであさっては神奈川へ送付と説明し、難を免れました。

永井さん、試聴の機会をいただきありがとうございました。

大分の加藤様 

本日水曜日の5511MK2の試聴の感想です 
まず私のシステムから
CDP :テクニクスSLーPS840(クロック交換)
プリアンプ     : アキュフェーズ280V
スピーカ      : TADユニットを使用したツーウェイの自作

比較対象
パワーアンプ 出力管300Bを用いたワコーアンプ(590ヘルツ 以上の中高域を受け持たせています ドライバーユニットの間にコンデンサーだけを介してます)
音に関して
先ず非常に有難かったのはボリュウム調節が出来 しかも絞っても音痩せしないし、エネルギー感が損なわれないという事です このことはサトリアンプをすでにお持ちの方は当たり前のこと?でしょうが 私のようにサトリ初心者にとってはオーッという感じです
結局11時付近でバランスをとることが出来ました
驚いた事に両者は音の出方が良く似ているという事です 5511MK2は中低域が厚く重量感があり 一方ワコーは薄くて軽い しかし高域に関しては透明感があり のびやか
ただ電流入力 であればそのあたりの印象は変わってくるでしょうし なにより 真空管の方は 黒曜石の上に置いたりその間にインシュレーターを介在させたりなど微妙なセッティングをしているのに比べ 5511MK2は床に直置きで しかも部屋のチューニングも真空管にも合わせてやっていることなど相当ハンディがある環境に置かれている中での括弧つきの結果だと思います 
5511MK2は例えて言うと 食べようと思えば食べれる頭も内臓そのままの鮮魚だと 鮮度が悪いため頭も内臓をとっている魚 さらに塩コショウ等であらかじめ味付けしている魚と違って 好みといえば好みですが 内臓も食える魚みたいなアンプが好きですね ただ料理の腕が問われますが 
外観に関して
シンプルな印象で悪くないです
トランスのうなりに関して
まったくないです
ノイズに関して
右チャンネルはウーという感じのノイズ 左はシーというノイズ どちらも耳を近づけないと分らないほどの音量
熱に関して
二日間通電してますが このくらいの熱は私には気になりません ただ夏はどうかと言う感じ

四宮様

 このたびは5511MK2の試聴機をお貸しいただいて有り難うございました。

 DVDユニバーサルプレーヤーと自作SP (D-58ES シナアピトン,T-925A) という組み
合わせで試聴しました。D-58ESが高能率すぎて音量調節が難しいので,途中,
SCA-7510(ヘッドフォン用5W + 5W) をプリとして使用し,主にこの組み合わせで聞
きました。

 印象は大変良く,音楽を生々しく再現します。聴感上の歪感が極小で,分解能に優
れます。
 分解能という言葉はあまり好きではなく,音が分離して聞こえても非現実的な場合
もあります。例えば,弦楽四重奏を生で聞いても,バイオリンやビオラの音が分離し
て聞こえる訳ではありません。ハーモニーとして聞こえます。しかし,生演奏では,
ある楽器に集中するとその楽器の旋律を追うことも可能です。いわゆる分解能のいい
機器では,この2通りの聴き方ができないことが多く,聞き疲れします。かといって
普通の真空管アンプでは,細部を追うことが難しい場合があります。
 今回お借りした5511MK2は,生の現場のような聴き方が可能であるように感じまし
た。すなわち,一聴すると格別ワイドレンジを誇示するわけでなく,聴き疲れしない
のですが,細部に集中するとそれが聞き取れる分離能をもっているということです。
この点で,非常に音楽的で,本質がすぐれていると思います。顕微鏡のように,微細
な世界を歪みなくそのままに拡大して見せるという感じでしょうか。

 各論的には,弦は,バイオリンやチェロのソロやカルテット,チェンバーオケ,フ
ルオケなどを聴きました。ソロは,音像が引き締まって生っぽい感じで,艶がつきす
ぎないのが好ましいと思いました。以前試聴したAMP-5512は美音系で,高音が細くな
る感じがありましたが,5511MK2はより率直な感じです。フルオケの凄みのある低音
がでれば鬼に金棒という感じでしょうか。
 声は,クラシックからポップスまで聴きました。特に,感心したのはキングスシン
ガーズで,現場にいるような感じがでました。優秀録音はどんな装置で聴いてもそれ
なりに聞こえるものですが,ここではそれを越えて空気感がでてきました。ポップス
で,録音がそれほどでなくうるさく感じていたものが,うるさくなく再現されます。
ロックで,ギターを電気的に歪ませているものを大音量で再生すると,耳をつんざく
様な感じになっていたのが(D-58ES は特にそう聞こえます),激しいのだけれど耳
を刺す感じがなく,旋律を強奏の中で追えます。
 ピアノは密度が濃く,中音ホーンドライバーから再生されるよう感じます。強音で
も歪み感を感じません。

 以上,ほめ言葉が多くなりましたが,SPを含めた今回の組み合わせにDAC-2000を加
えたラインアップが,今後の目指す方向かと感じさせるような,説得力のある音でし
た。

北海道の片桐様

バクーンプロダクツAMP-5511MkUの試聴その1
2003年12月20日

(聞く前に) 
 今日、待ちに待ったAMP-5511MkUの試聴機が届いた。前に、永井さんから貸してもらえるというメールが届いたのだ。待ちきれない気持ちでさっそく箱を開けてみる。思っていたよりも軽く、サイズも小さい。フロントパネルの色が濃いキャラメル色で文字配列も決まっており、なかなかかっこいい。
こういう渋いデザイン、個人的には好きだ。早速電源を投入。「ムムッ?」かすかに「ウーン」というが鳴りだした。トランスの鳴る音? でも音楽をかければ気にならなくなるレベル。電源を入れてから10分音が出ないと聞いていたので、その間インターネットでニュースなどを見る。今回はいつも使っている同じくBPの7511-Mとの聴き比べを行う。7511-Mはプリなしの単体使用。普段サトリリンクで聞いている。テフロン基盤、DALE巻き線のアッテネーターに交換してある。5511MkUはおそらく基盤、アッテネーターともに改造前の状態だと思われる。今回BPが試聴機を新たに制作し、私は2番目の試聴者である。よってまだエージングは不十分だと思われる。
聞きながらエージングすることにして、普段良く聞いているクラシックの曲をサトリリンクで試聴開始。

(普段使っているシステム)
CDP      CEC TL-5100
        Panasonic DVD- A7
DAC       BP DAC-2000
AMP       BP AMP-7511M
SP         YAMAHA  NS 1000M
SP ケーブル アンデルセン 

(試聴記)
「ミケランジェリ・ショパン・リサイタル」(DG 413-449-2 輸入盤) 
 ★7511M 
 怜悧な感じである。例によって1曲目では音のスピードが速く、目の前で銀色の小魚が踊りはねるように生き生きした描写をする。3曲目では静まりかえった水面に波紋がゆっくり広がっていくような静寂感がたまらない。5曲目では、このワット数のアンプとは思えないほどのSP駆動力を見せるが、こういうパワフルな曲になると、生のミケランジェリを聞いた私の耳にはやはりなんとなく物足りない。弱音と強音の幅がもう少し欲しい気がする。しかし、見通しのきいた美音である。
★5511MkU
 最初の音が出る寸前、ミケランジェリの臨在を感じた気がするのは気のせいだろうか。録音時のスタジオの空気がフワッと部屋にそのままもたらされたような錯覚に襲われる。1曲目、最初の音が出た瞬間、7511Mが意外と音が遠くから聞こえていた事に気づく。5511MkUではパソコンの画面を解像力を増しながらズームアップしたような出方をする。はじめてBPのアンプを聞いたとき、録音時の時間の流れがそのまま再現されている感じがしたものだが、あのときの感動が蘇ってきた。7511Mよりさらに時間軸が正確に再現されているのだろう。これには参ってしまった。ピアノの音そのものと残響成分が分離して聞こえる。今まで1音1音に巻き付いていた残響が分離され、その分、音の芯がはっきり出る感じ。残響は余韻となってこだまし、空気感を醸し出し、部屋中がピアノの音で満たされる。3曲目の消え入るような終わりの前の突然の強打では、音の立ち上がり、伸びが7511Mに比べ2倍から3倍ある感じである。7511Mでも、他のアンプに比べて遙かに上なのだが、5511MkUは、空気感を伴いながら芯の強い音が立ち上がりよく押し出されてくる。
 5曲目では低音の支えが 7511Mよりも強固なことが分かる。鍵盤の1つ1つの位置が見えるように定位する。しかもそれが揺るぎなくリズミカルにてくる様にただただ唖然とさせられる。6曲目の47秒目に登場するきわどい和音は、今まで聞いた他社のアンプでは必ずといって良いほど混濁していた。7511Mだと混濁なく鳴る。5511MkUでは混濁がないだけでなく、和音の構成要素がはっきり分離されて鳴る。そのまま魅了されて聞き続け、7曲目にはいる。倍音が正しく出ているので、右手によって奏でられる主旋律が非常に良く歌って聞こえる。だからショパンの情感のひだが手に取るように出てくる。尚、ここに来てクリアーネス、つや、なめらかさが一段と増してきた。温まってきたのだろうか。9曲目の最初の1音目では、壁に鋲で貼りつけたようなゆるぎい点音源から、残響が白磁の器の発する光のように放射される様はまさに感動的。残響の出方は、ホールの大きさが分かるくらい生々しい。

(ここまでのまとめ)
 今まで、ラックスのプリメインを振り出しに、BP草創期のモルフェウス、AMP-5510、そしてAMP-7510、7511Mと聞き継ぐ幸せに恵まれた。今回の2台のアンプ対決は、本当に贅沢だった。聞きながら興奮した。
他社のアンプとは一線を画す音質同士だが、強いて言うと、7511Mではまだ音が美化されている傾向があったことに気づいた。情報量が5511MkUより少ないので、あらは美化によってカバーしているという感じ。5511MkUでは美化することなく、ソフトのあらはあらのまま出てくる感じだ。
ルーペでズームアップして見ているので、粒子の細かさが浮き出てしまう。
しかしそこに醸し出される空気感と俊敏なリズム感、正しい倍音再生によるなまなましくも高らかな情感再生は、明らかに7511Mに比べ数段上という印象であった。真実味の勝利とでも言うべきか。弱音の時の静寂感も5511MkUに軍配が上がる。バクーンの音に今までかかっていた、他社製アンプよりはるかにかすかな紗が、今回また一気に薄くなった気がする。今回試聴させていただき、永井さんには本当に感謝します。


バクーンプロダクツAMP-5511MkUの試聴その2
2003年12月21日

 もう年賀状書きなど、どこかに行ってしまった。これだから音楽は怖い。
アンプの電源は昨晩からずっと入れっぱなしにしてある。きょうはチェリビダッケ指揮シュトゥットゥガルト放送交響楽団によるあの幻の超名演、R.シュトラウスの「死と変容」(1982年11月11日の録音。POCG-10184、国内版)を聴く。私は昔から熱烈なチェリファンで、生の演奏会にも3回脚を運んでいる。オーディオは生演奏とリスナーの間の仲介役であって、自己主張するものではない、というのが私の持論だ。
チェリは「レコードなどという、あのようなバウムクーヘンのようなものに、音楽という崇高で神秘的なものを閉じこめることなど出来ない」と言い、レコーディングを死ぬまで拒否し続けた。チェリを録音で聴くことは矛盾するのだが、今チェリはもう地上にいないのでしかたがない。私にとってオーディオは今は亡きチェリと自分の架け橋以上のものでも以下のものでもない。いやがおうでもBPのアンプに期待が高まる。

★7511M
 朝起きたらすでに7511Mに戻る気がしなくなっていた。

★5511MkU
 始まってすぐの弦のさざめきではヴァイオリンの1本1本の弦が振るえるのが見えるようだ。ビオラ、チェロとの分離も見事。13秒目からクラリネットのソロが入り、その後オーボエにファゴットが重なるのだが、そこで今まで経験しなかったことが起きた。倍音が、まるでまえにテレビで見たタクラマカン砂漠の砂の上に立ち上るかげろうのように、両SPの真ん中に立ち上ったのである。これにはビックリ!チェリはオケのメンバーに弱音を強いることで有名だが、この部分をなぜこのバランスと弱さで吹かなければならなかったかがはっきりした。3分30秒あたりのハープとヴァイオリンソロの掛け合いでも、2つの音の倍音が見事に重なり、一つの束となって鳴っていたことが分かる。これはすごい。解像力がよ
っぽど高くなければこの倍音は出ない。チェリのやっていることにはやはり必然性があったのだ。5分40秒代のバスとファゴットのユニゾンは団子にならず、きっちり分離して聞こえる。結果、音の周りの空気の流通が感じられる。8分40秒、死の恐怖の彼方に見えた光への希望を再現した和音では、ホルンの澄み切った音、弦の、祈りにも似た明るい音色が見事に再現された。7511Mではもっとモノトーンだったのに。9分21秒からの23秒のヴァイオリンのピアニッシモが虚空に吸い込まれていく様が再現されたのに驚嘆。SN比が7511Mよりいい。
12分03秒の弦の合奏など聴くと、チェリがなぜあそこまで弓の圧力にこだわったのかが分かる。それによって本当に微妙な表情を出そうとしていたのだ。7511Mではここまでの音色変化は出なかった。
15分代はじめの、ため息のような和音は、バスの音が高い解像力で再現された結果、ため息の感じが良く出ている。こんなのもはじめて聴いた。16分台に、アルプスのまばゆい光の峰が姿を見せるかのような場面では、前奏による輝かしい和音が一つ一つの楽器が分離しつつリアルに再現された。17分代にバスとファゴットがものすごい弱音で通奏低音をかなでている様が手に取るように再現された。この低音部が死への恐怖と不安を見事すぎるほど見事に表していることがはじめて分かった。そして18分代から19分代にかけて、いよいよ魂が浄化に向けて階段をゆっくり上っていくシーン。ここまで崇高な再現は聴いたことがない。チェリがなぜこのシーンをあそこまでのピアニッシモから始めなければならなかったかが、このアンプで聴くとよく分かる気がする。それにしても22分前半から始まる浄福感のみごとさはどうだろう。チェリのみごとな音色のコントロールがここまですごかったのかと思い知らされる。人類の永遠の遺産と言うべきこの演奏がここまでリアルに再現されたことは注目に値する。22分10秒から光の玉が太陽のごとく輝くシーンでは、フォルテッシモにむかってまっしぐらに突き進むSRSOのスケール感が見事に再現された。部屋中が光で満たされるかのようだ。そして最後の木管の合奏ではふただび蜃気楼のような倍音が現れた。こんどは始まりの木管合奏の倍音と違い、安堵に満ちたものとなっていた。
不安から浄福、安堵へのこの変遷をチェリは見事な音色音変化で表現していたのだ。それをここまで再現してしまう5511MkUおそるべし。

(ここまでのまとめ)
 今回、つくづく感じたのは、アンプ自体に色づけがないということは、非常に大事だと言うことだ。チェリのように絶妙な音色の変化で勝負した指揮者を聴くには、アンプ自体に音色があれば全部スポイルされてしまう。今回のソフトでは特にファゴットの弱音部で、色づけのなさがいかに大事かが明らかになった。音楽性というものは本当に微細な情報としてCDに入っている。それを取り出すには解像力が高くて色づけを排したアンプで聴くしかない。ディレッタントは別としてソフトに秘められた真の可能性を知りたければ音色をいじらないアンプで聴くべきだと心底思った。そういう意味では、他社のアンプと7511Mがかけ離れているように、7511Mと今回のアンプはかけ離れていた。解像力に関しては、まるで1つ1つの楽器に電源が供給されて別々なアンプで鳴っているみたいだ。
ちょっと大げさな言い方かもしれないが、エジソンが蓄音機を開発して以来、永井さんはこの5511MkUによって再生音楽に新たな地平を切り開いたと思う。