1. SATRI AMP-5513
バクーンプロダクツ社の野心作 SATRI-5513は 2003年度初めて紹介されたSCA-7510インテグレーテッドアンプに引き続き、以前の一般増幅器の設計方式とは全然違った電流 増幅方式、すなわち入力された信号電圧を自社開発された入力インピーダンスゼロに近いSARTI-ICによって電流に変換後、この電流をゲインコントローラーで電圧に変換して、そのまま出力電力にしてスピーカーを駆動動する方式を使っている。 また, SATRI アンプが小出力コンパクトアンプでも大型スピーカーを簡単に駆動する事が出来たのはバイアス(動作点)の精度を高めてバイアス電圧(電流)を最大限に安定化させた結果である。
この製品は充実した電源部に 60個余りの三洋製低インピーダンスの OS-CONとSATRI-IC V4.3, SATRI回路 V5.1, V6.31と最新の V8.0を搭載したパワーアンプとして従来の電圧増幅部や出力段の動作点を固定化するなど 精密度向上により電圧増幅段と出力段の些細な干渉さえ排除させることで演奏者の内面的リアリティを大幅に引き出し V8.0の特徴を最大限に生かす為に純A級動作を実現した。
パワーアンプの場合、あんまり分解力と解像力, 音樂性が優れて若干指折最高級のHighEndブリアンプでなければ接続しないことがよさそうだ。. この点はバクーンプロダクト社の社長と同時にこのアンプの設計者であるNagaiAkiraさんも同じ見解である。.
前面パネルには入力ソースを選択するセレクタと出力を調節するボリュームが用意してあり, 入力段は三つの電圧入力と二つの電流入力を受けるようになっている。この電圧入力段は CD または MD などのアナログ電圧信号をピンプラグで接続する事が出来 電流入力段には SATRI-LINK 入力のみを受けるようになっている。SATRI-LINKはバクーンプロダクト社の電流伝送規格で、同社のD/A コンバータや PHONO イコライザーなどのSATRI-LINK出力がある機器と接続するためにある。
製作者の記録によればこの SATRI-LINKを使って電圧伝送では、電圧伝送では得る事の出来ない量の音楽情報を得ることができると言う。 この時注意する点はSATRI-LINK入力段へ絶体、電圧入力を接続しないことを要請している。
SATRI回路の特徴を一口で言えば,従来ののアナログ増幅器の欠点を克服して 精密な増幅を可能にする回路である。 記録され本機の特性でも分かるように各種円盤を掛け多様な現代ソースに対応するテスト結果, 他社の追従を許さない事実上非常にダイナミックな周波数応答特性と物静かながらも自然さが極致に至った優秀な音色に感嘆詞が自然に出て来た。
このような由来でアンプのラベルも ‘SATRI’(悟り)と言う意味の日本語)が出たのでは
なかろうか。
名品の出現裏面には必ず設計して製作した非凡な必然があるように、 ここにもこの様な名品を作ったNagaiAkira社長の高い技術力にレコーディングエンジニア的な彼の履暦とが溶鉱炉に溶け込んでいるのである。.
プリアンプとパワーアンプの絶妙のマッチングを構想しているオーディオマニア達の立場ではこのSATRI パワーアンプに申し子をあたえたプリアンプを付けて見たいだろう。
筆者も知りたくて現在使用中のカントスで注文製作したトランス出力方式の眞空管プリ
アンプである ‘クルラングルェベ’を電圧入力に連結して見た。 この結果おもしろい点を 見つけたが. 一般的なフ゜リ-パワー間の使用法と同じくパワーアンプのボリュームを最大にして ‘クルラングルェベ’のボリュームで 調節して聞く場合には音色がちょっと暗い一方
反対にプリアンプのボリュームをソース信号入力と等しい大きさの音量になるように中間ほど位置した状態にし SATRI-5513 パワーアンプのボリュームで音量を調節したら非常に澄んだきれいな音色に変った。 すなわち, SATRI アンプが電流増幅方式でたとえ優秀な特性を持ったプリアンプを連結するとしても音量の調節は SATRI アンプのボリュームを使うべきことで保たれる。 この時, プリアンプが持つ固有の特性はSATRIの電圧増幅部(OP AMPを使ったバッファ)によって受容されて, プリアンプのボリューム位置によって加減適用されられるところ、このようなマッチングの方法を利用して複雑多様な現代ソースに対応する方法を模索することができるだろう。
その間筆者の長年のオーディオ旅程でこのように大きい感興を受けたことがあっただろうか月待ち焦がれた名品を向い合った喜びに眠れない時を過ごす。
待ってくれ SATRIよ!
私をお前の伴侶者に入れるまで。