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SATRI-IC-UL試聴記

従来機種のICをSATRI-IC-ULに交換されたお客様の試聴記です。

 

SATRI-IC-UL

仁科さんの試聴記

とりあえず、ソケットとULだけつけて、12時間ほど鳴らしこんだところです。

全体的に、彫りが深くなった印象を受けます。
ただ、少々ハイ上がりに聞こえるのと、
高域に若干割れっぽい感じがします。

まだまだ鳴らしこみが足りない印象ですね。
多分100時間は鳴らさないと、まともにはならないかな。

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UL試聴レポートその2をお送りします。
あれからほぼ鳴らしっぱなしで、およそ20時間弱経ちました。
音の方もとりあえず落ち着いてきたので、
試聴記その2をお送りします。

試聴に使ったソースは、
1)ゲームミュージック(youtubeから):
普通にゲーム機を繋げた時より、音がいいです(笑)
これは、ローファイな音源をいかに鳴らしてくれるかを聴くために選びました。

2)西野カナ:To Love
J-POPは、お金をかけているので、意外と音が良いと感じているので、
選んでみました。
西野カナになったのは、最近友達から借りて、ずっと聞いていたからです。

3)ブランデンブルク協奏曲 第3番:コレギウム・アウレウム
普段はクラシックを聴かない私ですが、
この曲は大好きで、口直しに聴いたりしているので、選んでみました。

4)フーガの技法:グレン・グールド(オルガン)
この曲は例外的によく聴くクラシックなので選んで見ました。
どこまでレンジが広いか、音の広がり、定位感などを定めるために、
選んでみました。

試聴機器は、
自作PC→ラステームDDC→DAC2000V1→AMP5512SP with SATRI-IC-UL→自作SP
です。

では、
1)限られた音色、限られた時間、限られた音数の中で、
どの様にSATRI-IC-ULは、変化を与えてくれたか・・・・

答えは「判りやすく、しかしストレス無しに、聴かせてくれる」です。
電子音源ですから、みょうに軟調だったり、
逆にエッジが立ちすぎて聴きにくいものがあったりするのですが、
それらの特色を残しながら、さらに、はっきりと音が区別されて聴こえます。
そして、それらがとても心地よいのです。
キッとエッジが立った音はキリリと、、
軟調な音はふわりと優しく、鳴ってくれるのです。

2)最近のJ-POPに対して、SATRI-IC-ULは何を与えてくれたか・・・・
答えは「恐ろしく精密に作られた人形」です。
スケールの大きい伴奏は、グワアッと広がってきて聞こえ、
少し憂いを帯びた声色は、見事に切なさを帯び、
しかし、なんとなく無機質で、精密に作られた機械を思わせ、
歌っているのではなく、創りだして来る、
そんなイメージです。
しかし、無機質でも、音の楽しさ自体は、全く損ねていない。
これがSATRI-IC-ULの凄い所なのではないでしょうか。

3)部屋の中でオーケストラはどの様に聴こえるのか・・・
答えは「心地よいゆらぎを与えてくれる」です。
六畳ちょっとと、ロフトのある高い天井。
この程度の広さで、オケを鳴らすのは相当な無理があります。
しかし、SATRI-IC-ULは、全く破綻を感じさせず、
混ざるべき音は混ざり、サッと立ってくれる音は素早く応答し、
そして、大河の流れるようなウネリが、
実に心地よく、耳に届いてくれます。
本物の音ではないですが、きっと本当はこんな音なんだろうな、
そう想像させてくれる音です。

4)グールドはフーガの技法を、オルガンにて弾くことで、
何を伝えたかったのか・・・

答えは「無機物で、有機的であってドラマティックな音楽」です。
レンジは、十分に広く、最低域まで反応してくれます。
極限まで追求されたハーモニーは、有機的なはずの音を、
無機質的に、しかし、音楽的には素晴らしく、
ドラマティックな展開を見せてくれます。
相当無理をしてオルガンを弾いただけあって、
グールドの、「出来るだけ管から直接出てくるハーモニーを大切にしたい」
それにこだわった事がよくわかります。

ただ、どういうわけか、パイプの存在が感じられない・・・
これは、ちょっと以外でした。
SPの時は、スックと並んでくれていたオルガンのパイプが、
SATRI-IC-ULだと、空間から直接音が流れ出るような、
そんな印象を受けます。
もっと鳴らし込むと、また変わってくるとは思うのですが。

とりあえず、現時点での印象をまとめてみました。

まあ、普通に褒めるなら、精緻、緻密、広大な音場、冷静に空間を描き出す、
といったところだと思いますが、
そういうレポートは見飽きていると思い、
ちょっと普通とは違うレポートにしてみました。

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V9.3を導入して、だいぶ音も落ち着いて来ました。
UL試聴記その3をお送りします。

全体的な印象
まず、その精細な音に驚かされます。
が、聴いてるうちに、太い音は太く、細い音は細くなっていることに気が付きます。
音は全部等身大。ボーカルは口の大きさで、オルガンはとても太く聞こえます。
スピード感もあり、まるで、CDPのクロック交換した時と同じような変化です。

試聴につかったソースはその2と同じです。

1)UL+V9.3がゲーム・ミュージックに与えた影響は
「チープさを残しつつも、独特の美しさ」です。
普通、ローファイならローファイに鳴る事が想像されますが、
全然違います。
音にとても余裕があり、
「まだ出るよ、もっといい音が出せるんだよ?」
と問いかけるように鳴ってくれます。
また、その聴きやすさにも驚かされます。
もう、ローファイだからと諦める必要はありません。

2)UL+V9.3が西野カナに与えた影響は
「等身大の音」です。
最初、これだけ定位がいいのだから、
針の穴のような定位を聴かせてくれるのかと思いましたが、
これまた違います。
ちゃんと口の大きさの定位です。
息継ぎが、はっきり聞こえます。
音の広がりにも、全く誇張されることがなく、
等身大の音とは、こういうものだと、教えてくれます。

3)UL+V9.3がブランデンブルグ第3番に与えた影響は
「もっと広い場所で鳴らしてくれよ」と怒られた感じです(笑)。
せっかくの音の分離の良さが、部屋が狭いためにごっちゃになってて、
とても勿体無い感じでした。
しかし、情報量が普通じゃなく豊富なので、
聞き飽きることは有りませんでした。

4)UL+V9.3が、グールドのフーガ(オルガン)に与えた影響は、
前に前に出てくる臨場感です。
ちゃんとパイプが目の前に現れるのですが、
スピーカーの後ろではなく、少々前に定位します。
レンジは恐ろしく広く、低域は圧力を持って押し出されます。
しかし、全く緩い音ではなく、むしろ緊張感を感じさせます。
このソースが、一番良く鳴ってくれますね。
とても気に入りました。

しかし、超精密なバイアスの固定、これがなければ、
ULは、決して本気で鳴ってくれません。
ULの本気の良さを聴きたいなら、V9.3が必要不可欠でしょう。

参考になりますでしょうか。

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蛇足ですが、UL+V9.3の良さを一番わかりやすく伝えてくれたのは、
The Antidoteというトランステクノでした。
細い音から太い音まで、
彫りの深さを感じさせながら、
とても迫力があり、ノリ良のよい鳴りかたをするので、
youtubeとかで確認してみるといいかもしれません。

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moonbearさんの試聴記

あまり時間がなくてしっかり聞き込めていませんが、自作DACのSATRI-IC-SPをSATRI-IC-ULへ交換直後と72時間エージング後のファーストインプレッションです。

交換直後、まったくエージングしていない状態で聴いたところ、プリアンプ(試聴でお借りしたPRE-7610)を入れたときのような背景が静かになった印象を受けました。プリのときもそうでしたが、精度が上がると背景が静かになったように感じるのでしょうか。不思議ですがいつも同じ感覚を覚えます。ただ、まだ交換直後なので何となく全体に硬い感じです。
72時間エージング後、始めの印象の延長線上で演奏が展開されます。低域方向の伸びとかもあるのですがそういう細かいところではなく、全体的に濃密というかリッチな感じです。大げさな訳ではなく、ピタッと原寸大のサイズに収まっています。とにかく聴いていて心地よいです。

今のところULのみ聴いているので、もう少しエージングが進んだらSPと聞き比べてみます。

DAC : Fujiwara KIT DAC3.5 PCM1794 + SATRI-IC-UL + V5.1
AMP : SHP-5516M
SP:TANNOY Autograph mini
ソース:Kind of Blue/マイルスデイビス、バッハ:シャコンヌ/ヒラリーハーンほか

以上簡単な感想で失礼しました。

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高橋さんの試聴記

この度、私の初代AMP-5513のICをV4.3からULに交換していただきました。
2週間ほどたち、落ち着いた頃かと思いますので、試聴記を書いてみたいと思い
ます。

まず、私の使用機器を簡単に紹介します。
PC Intel Core2Quad@2.4GHz Memory4GB Windows7 32bitの普通のパソコンです。
音楽再生ソフト foobar2000 WASAPI排他モードで使用
USB-DAC Styleaudio CARAT-TOPAZ Signature
アンプ BP AMP-5513
スピーカ AEDIO GBL-01 Hi-End (ScanSpeak 15W8530K D2905/9900使用)
このような環境でCDから無圧縮やロスレスで取り込んだ音源を聴いています。

SATRI-IC ULに交換後の第一印象は「音離れがいいな」でした。
素早く立ち上がり、余韻がきれいに消えていく感じです。
そして、音場が広くなっています。音が完全に浮かび上がってきます。
まさに、スピーカの存在を感じさせない音とはこういう事を言うのでしょうね。
低音も量はそのままに、レスポンスと締まりは向上している感じです。
次に気づくのが、PCの存在を感じさせないアナログ的な暖かみです。

しばらく聞き込んでいると、オーディオマニア的な「重箱の隅を突っつく」聴き方が
どうでも良くなります。オーディオマニアの間では音質チェック用の定番となってる
Holly Cole や Norah Jones のJAZZを聴いても「音質チェックはどうでもいいから、
このままウイスキーでも飲もうかな」という気分になってしまいます。
でも、これが本来の音楽ファンの音楽への接し方なのでしょうね。

私は、しばらくオーディオは忘れて、音楽を楽しむ事に専念できそうです。
私を純粋な音楽ファンに戻してくれた SATRI-IC UL 文句なしに気に入りました。
永井さん、本当にありがとうございます。

なお、ゲイン-60dB辺りで使うと発振の恐れがあるとの事ですが、
能率 85dB/w 程度のスピーカでは問題なさそうです。

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渡辺さんの試聴記

5514+ULは無事、届きましが多忙の為なかなか試聴ができません。
ULとEXの乗せ換えテストも楽しみですが、いつになるやら。

ということで、5514+ULをゆっくり聞く時間が無いので先ずはチョイ聴きの感想を一言。
Speaker:D-55(FE-203En-S)+T-90A-EX
CDP:PD-T07HS Limited
当方は以上の組み合わせですが、5514が居ない間「5512+SP」を聞いていました。
その為ではないと思いますが、「5514+UL」は明らかに良い音です。
聞く時間も深夜近く、上下左右の方々に気を使いながらの試聴ですが、
私の考えるSATRIの特徴である音量を絞っても音痩せしない。余計な音が無く静か。各楽器がはっきり聞こえる。がますます進んだ感じです。
SPに乗せ換えた時に、「もうこれで十分だな~。」と思っていましたが、
やはり人間の欲は果てしないものです。
「5512+SP」は音が濁って聞こえてしまいます。
特に、ピアノの音、人間の声は違いがよく判ります。
ところで今回のICはエージングはいらないのでしょうか?
聞き始めから良かったのでエージング不要なのかな?と思いつつ、もっと良くなるのかも?等期待してしまいます。

正月は、酒飲みながらもう少し音楽を楽しめる時間を取れる事を期待しています。
5512が帰ってきたら、比較もしてみたいと思います。

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札幌のKさんの試聴記

再生環境:パソコン→*インフラノイズUSB-101→DAC-2000(VCXOをSuper-VCXOに交換ずみ)→AMP-5513 (今回の改造でSatri-IC-ULを搭載)→Satri Speaker
(注:*MusilandのSPDIFアダプターでも試してみた。)
すべて外付けHDにリッピングしたCDデータ。

ソフト1:Arturo Benedetti Michelangeli Chopin Recital (DG)
改造前に聞こえなかった背景ノイズまではっきりと聞こえる。トラック間の無音とあまりにもその差がはっきりしていることに唖然。演奏が始まると、これまた以前は聞こえなかったミケランジェリの鼻息までくっきり聞こえる。指使いがまるで目の前に見え
るよう。改造前には分からなかったペダリングによる音の変化も克明に再生。倍音成分が前より遙かに精密に再現され、一つ一つの打鍵のたびに基底音の整数倍音がきっちり鳴る。結果、ピアノソロなのにオーケストラのハーモニーを聴いているよう。一音一音が狂おしいまでの精密さ。鍵盤の一つ一つの音が持ち場を主張するかのごとく定位しそれが空間に解き放たれていく。そこににじみが全くない。透明そのもの。まるで秋の青空のよう。ミケランジェリの心の歌がほとばしるようにSPのまえに横溢し、心に迫る。
凄い。

ソフト2:Mozart Sonatas for Piano and Violin / Mitsuko Uchida & Mark Steinberg (Philips)
良くも悪くもそのまま再生している。以前LindemannのCDP、ナグラのセパレートアンプ(いずれも最高機種だったと記憶している)、B&W Signature Diamondのセットで同ソフトを某ショップで聴いたときとほぼ同じ解像力。しかし此方の方が、奏者のものなのか作曲家のものなのか分からぬが、生々しい生気をより感じさせる。良くも悪くもだ。つまり、彼方のセットはもっと人間くさい部分がカットされ、きれいに整理整頓されていた。どこまでも美しいスワロフスキーのガラス工芸のように。Satri-IC-UL搭載の5513はそういう体のいいまとめ方をしない。すべてをストレートに出す。ピアニストの個性をここまで描き分けるSatri-IC-ULのすごさを知る。

ソフト3: Beethoven Piano Concerto No.5 / Gould & Stokowski, The American Symphony Orchestra
あらためてオーケストラというのは大勢の人からなるのだという当たり前の事実を確認する。ひとことでチェロセクションといっても、そこには複数の人がいて、個々の楽器が個々に鳴っているのだということがよく伝わる。さらに、個々のチェロ奏者の個性まで伝えてしまう。解像力が増すとこんなことまで出来てしまうのか。今まで全く聞こえなかったグールドのうなり声やハミングが要所要所で鳴っていたのが初めて分かった、などというどうでもいいことを超えて、そのときその場で存在していたはずの時間の線形性が、かなりの忠実度で再現される。よく「オーディオを聴いてタイムスリップした」という表現を聞くが、Satri-IC-ULの場合、その表現が比喩ではないように思える。

2011, 12, 23
その後、CD(オーケストラや協奏曲など)を外付けHDにリッピングしたものをいろいろ聞いてみたが、改造前のAMP-5513はCDの録音に挑みかかっていく様子であったのが、改造後はCDの録音がアンプに挑みかかっていく様子である。つまり、改造前はアンプに余裕がなかったが、改造後は余裕を持って再生している。空間の広がり、Dレンジ、Fレンジ、音色、解像力、どれをとってもCDの情報を再現してまだ余りある。改造前は今思うとややもっさりしたところがあった。改造後は澄み渡っていて、ストレスなく音が出てくる。よどみなく清流が流れ出すように。結果、音楽に安心して集中できる。
特に印象的だったのは、オーケストラがホールで鳴っているとき、楽器の前後の位置関係を忠実に再現すること。カラヤン・ベルリンフィルが1966年に録音したブルックナーの9番では、ティンパニーが一番奥で鳴り、その手前に管楽器群、さらにその手前に弦楽器群という位置関係が明瞭に再現された。どの帯域もフラットで、誇張が全くない。聞き手と奏者の距離が100倍くらい近くなった感じである。

(結論)
Satri-IC-ULへの改造は、再生音楽を通して音楽の本質に向き合いたいと考えている人にはお奨めである。迷っている人は、是非迷わずに改造をお奨めしたい。ゲーテはファウスト第2部の合唱で、「すべて移ろいゆくものは比喩にすぎない」と歌った。音楽
も五感の領域を通して人間の心に達するので仮象の世界のものと言える。しかし比喩にも優れた比喩とそうでない比喩がある。できるだけ原音に忠実に再現した方が、聞き手は音楽が目指す理念の世界に迫ることが可能になるのではないかと思う。それは、優れた絵画は色眼鏡を外して見た方が良いのと同じだ。
今回は時間の関係で44.1khz, 16bitのデータしか聞けなかったが、96khz, 24bitなどネット配信のデータを聞くとSatri-IC-ULの本領がますます発揮されるだろう。
Satri-IC-ULは聞き手の前に存在していたヴェールを剥ぎ、特別な時間を提供してくれる魔法のICのようだ。

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やまなかさんの試聴記

今年を振り返るとSATRI-ICがモデルチェンジしたのには驚きでした。まだまだ旧タイプからSPICへの移行は終わっていないのではと思ったからです。そのSPICの増産は部品の入手難で叶わない状況とのお話しは時代の変化を感じます。しかしながら、われわれユーザーは図らずも新たに開発されたULICを手に出来た喜びに浸れている訳です。短期に2つものアップグレードを進められた永井さんの集中力には改めて敬意です。
先月青山でのヘッドフォンフェアは初の他流試合となった訳ですが、レガシー系からベンチャーな技術者の方にもその衝撃波が伝わる契機にもなったようで、嬉しい限りです。
SPICに切り変わった時もそのSNの高さと混変調感の激減の余地あったことに驚いたものですが、更に改良の余地があったことは耳も正直に受け止めてくれるものです。ややソリッドに響くところも有り、そのエージングに時間を要しましたが2ヶ月経つ中でULICの表現力はいよいよ発揮されつつあります。
大きな変化はマーラーやブルックナーの大編成ものでも楽器の混濁は見られず、コンサート会場のすこぶる上席で聞いているような空気感に包まれることです。音、音楽といった微視的なスケールに止まらず会場そのままを等寸で運び入れてきてしまうよう体験が可能で、不思議なことだ…と感じています。
季節柄、山下達郎のクリスマスアルバム(Season's Greetings)を聴いても、1曲目「グルックの主題によるアカペラ」での息を吸い込むリアリティはこれまでのSPでの得られないものです。相当に低い音響成分が入っていたことの発見と、それが何の混濁もなく出てくるのには参りゾッとする程です。自家録音ソースもその時々の録音レベルやマイクの向きなどの逡巡を超えた情報量の再現があり、プリアンプのULIC化がDAC云々よりも本質的な再現性へのカギを握っていたことにが諒解されるなど、コマーシャルオーディオ世界では感受出来ない世界が現れていること痛感します。

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