SATRI回路V10.0試聴記

やまなかさんの試聴記

●PRE-5410MK2SPプリ(+出川電源)
SATRIIC V4.3による無帰還DCサーボ化+高精度ウィルソンカレントミラーV9.1化をお願いしていた「PRE-5410MK2-SP」が戻って来た。
熊本に帰省している間はパワーアンプAMP-5514-SPにソースをダイレクトに入れて聴く恰好(音量のコントロールは5514)になるのだがガクッと鮮度が落ち、5410プリなしには夜も日も明けなくなっていること痛感。
電源を入れる前に内部の様子を観察。写真で見ての通りの無帰還DCサーボ部(青の基盤)実装はとても素人には出来ない芸当と感心。

はやる気持ちを抑え、最初に聴いたのはCDトレイに入っていた特に優秀録音というわけでもないブラームスのピアノ。「ただただ驚き」…鳴りっぷりなまめかしさ、生のピアノ音そのもの。
何が違うって今までと同じボリューム位置でもピアノまでの距離近くなった感じで、音色の色数・力感アップ。単音的な旋律にもピアノに張られた全ての弦が共鳴弦として響いている様子は、従来、味わえなかった初めてのもの。…かといって音が濁ったりする気配は微塵もなく生演奏のみが発する工ネルギー感がある。

2番目はデュプレのバッハ無伴奏。これにはもっと驚き。開放弦の深々とした音、これまで聴いたことのないもの。デュプレの使っているチェロの胴間音の特徴、香るほどに伝わる。

3番目、おもいでぽろぽろの最終曲の都はるみ。切々と謡うはるみの声の張り、艶…の刻々の解像度もさることながら、これまで聞こえなかった楽器や奏法の効果が絶えず聞えていて、魔法で最前席のPAする以前の生音に触れているよう。これまで聞こえなかったのは何故…と自問。そして.5410がわが家にやってきた2月にも味わったものでもあるのに、更に隠れていた音、陰に潜んでいた微細構造が明らかになってくる。永井さん言うところの動作の原理的正確さの最も端的に現われた側面であろう。
何も足さない筈のプリが地下からの熱水の涌出を、そこまでしてくれなくてもと引き出してくる。
これはもう、奇跡のさまであり恐ろしき眺め。永井明氏は神をも降臨させてしまったのか。

4番目は足早にグレゴリオ聖歌の男性合唱.。男性コーラスの伸びのリアリティってゴトウの大型ホーンでしか味わえないと思ってきたが、20cm足らずのコーンスピーカーから朗々とくったくなく放射。モジュレートな気配皆無。
スッっと天上の高い教会の空間が広がる。

5番目はチェチーリア・バルトリのモーツアルト。息遣いなんてもんじゃなくて口腔、鼻腔内の息の動き、声が発せられる現象がよくわかるよう。部屋に声が満ちていく様子は強く、いと生めかし。

6番目にオスカーピーターソンのマイフェアレディ。学生時代からの愛聴盤(レコード)だったが、CD復刻されたことで購入するも、レコードなら聞こえる「勢い」は抑えこまれてしまい(良くできたホーンタイプのスーパーツ
イーターを付け加えれば元気な音になるかと思うこと多かった)、演奏と言うには面映く単なる記録とあきらめていたが、これが再生側の問題だったということかと唖然。古い音源・ダメなCDと烙印を押していた系列が、ー気にリベンジの予感。
SACDよりも古い録音ものCDでこそ頼りたかったスーパーツィーターへの雑念とスピーカーの能力への疑念はこれにて解消となった。

最後にバンブーガムラン、無音部において既に有意差あり。現場の暗騒音の分解能高し。気付かなかった微細なノイズ克明に、いきなりオクターブ下まで出るようになったかと思うほどに正確な音階感と金属楽器のさく裂。楽器と演奏者の数増えた感じで、スピーカーの間が隈無く楽器で満たされ、その中に枯れた味れいだが強い息の調子を秘めた笛の音、ビシッと定位。これってバリスタイル「笛のための協奏曲」だったわけねと、笛の表現力が迫る。やがて、低音部超低音部があられもなく厚みを増してくるので、真夜中のテストはこの位に。

大変なアップデートとなった。生まれて以来最高のクリスマスプレゼントだろう。

何を聞いても格段に情報量、飛躍的にアップしており、周波数・ダイナミックレンジ、そして音の切れは生のそれに限りなく迫る。そう書くと野放図な昔日のアルテックみたいな鳴りか…と伝わりそうだが、人の演奏(発声)には自ら発する音を空間に留まらせうえで、瞬間瞬間「溜め」を効かすようなところあるが、それが間断なく表出し、音楽の進行の行方に安定と緊張の同居するあれが再現されるのだ。
以下特徴をまとめてみる。

 ・スピーカーから音が出ているというへばりつき感なく、音離れのよさと解放感により演奏者が現れる。

 ・従来聞こえてなかった音がふんだんに発掘される。

 ・開放弦の伸びやかさと倍音の豊かさ、克明な息や指使いなど、従来聴くことのなかった演奏ノイズや空間情報の臨場感凄い。

 ・録音で失われたと勝手に思い込んでいた臨場感がソースには入っていること痛感する。
  しかも、録音の新旧を問わないところがこれまでの一線を分かつ。

 ・臨場感のもう一つの側面は「次に向う」運動性だが、これがよく出る。

 ・このプリはあらゆるリミッターを外した弱法師(よろぼし)のように弛んだ構えなのだが、それが故に演奏の剛と柔、沈黙と音との前ぶれなき出会いと切瑳、そして爆発が真剣勝負のように眼前に繰り広げられる。鍛えあげられた技と鍛練ぶりは楽天的でダンディな気配を漂わせる。
  自分で細工したらこの愉快さは得られないだろう。写真の通り、ひと筆に澱みなく細工されており、視覚的な破たん、無駄が無い。

 ・どこまでも静か。弱音と無音の境にも無限の階調があったこと気付かされる。動的特性の良さがもたらす福音だろう。

 ・音の勢いに対する僅かな不満からスーパーツイーターの導入を検討していたが、聞く位置を問わない音場の充実感とメリハリで計画は白紙に。たぶんあらゆるスピーカーでこのことは起こるだろう。


●AMP-5514SPパワー
あるのかないのか判然としない五感から第六感にかけての「かそけき」領域がある。稲垣足穂が言っていた薄板界を垣間見るとはこのようなものか…
オーディオの愉しみはその領域に潜んでいる微細な力学の作用、微細な気圧差による風の動き、瞬間瞬間に現れ移ろい変化する仮構造と構成の美を訪ね巡ることにある。
AMP-5514の導入はパワーアンプ個人史の彷徨の果てに辿り着いたその世界に向う道具だと感じてきた。そして、バイアンプ化して2WAYスピーカーを鳴らしたのは必然の流れだった。

が、この地点からまた奥の世界が広がるとはゆめゆめ思わなかった。
パワーアンプのDCサーボをオペアンプからSATRIモジュールに置換した例は、このAMP-5514が最初のものと思うが、ここに出現した静謐と最初の一音から楽器とステージの空間性を彷彿と甦らす「音の眺め」は筆舌の域を超えている。
まずは、アルバンベルクSQでのモーツァルトを聴いた。開放弦の鳴り方が、より弛んだ音色(コンサートホールでのみ聞こえるあの感じ)が聞こえてきてゾクゾクっとくる。超低域端から調域端まで楽々スムースで見渡しがいい。
次いで聴いたのは、ボブジェームスのスカルラッティ。古い録音だが、第1曲パストラーレに散りばめられたかそけき音の交差の具合、オペアンプサーボのAMP-5514に戻すとラジカセの音のように音量あるのみで、演奏の陰影もくそもない。
改造機はこれまでもやもやした靄のようなものにもはっきりとした形や構造があったことを示すのだ。
レンズ史を溯ると色収差の問題を解決した色消しレンズ(アクロマート)の発明があるが、意味合い的にはそんな革命的ステップがここにはあるような気がする。
「ここまで違うか」と喜悦の溜め息をつきながら何度も何度も比較聴取するがその差、確認すればする程、恐ろしい距離存在する。
畏るべきデーモン、AMP-5514SP/SPDC。
この制動力とスピードならアルテックの銀箱モニター(ALTEC LANSING612AMonitor)も鳴るのでは…といけない妄想が走る^^

DCサーボ回路・SATRIモジュールのエージングもあるのだろう、時間と共にますますソースの音色変化(へんげ)を露わにし、階調に深みが増す。
何十何百回と聴いてきた馴染みのCDを片っ端から聴いているのだが、それぞれに新たな音の発見がある。
演奏の力感やはじけ方はリミッターを外したエンジンの吹け上がり方のようであり、単なる音圧のダイナミクスに終わらず、実体のあるトルクが在る。
弱音、無音域の物陰に沈んでいたかそけき音、聞こえてなかった音があちこちに現れる。まるで、信州の高原の星空のように無数の星々が遙か彼方まで見透される。それでいて星座の構成が解りにくいかと思うと、その逆だ。これまでは、スモッグだらけの大都会の星空とは’言えないモワッとした対象を目をこらし見ていたのだ。(殊に古い録音で数える程しか見えなかったようなソースの復活感スゴイ)グールドの口から洩れ出す呟きもその明りょう度を増している。で、それらディテールが音楽の進行の上で大きな役割をしていることが諒解される。
楽音が飽和化することでのマスキングや最弱音時のニュアンスなど…録音やCD化プロセスで失われたと思われていた「REAL」が闇と靄の中から引き出される。アンプの過渡特性が飛躍的に良くなったようで、暗騒音レベルがグーンと下がっている印象だ。(プリアンプのアッテネーターを回転させる時の発せられる僅かな旋動ノイズの質が従来とは明らかに異なることも改めて気づいた。これまでがブチブチといった鈍重なノイズとすれば、薄い刃物で接点を渡っていくようなチとかシに近いノイズが重量され、広帯域に渡る特性の切口を見る思いだ)
今晩の締めは、グレン・グールド辞世の録音となった「ゴールドベルク変奏曲(1981)」。
どこまでもゆったりしたテンポで始まるアリア。この遅さは尋常ではないのだが、そこには無数の星々の燦めきと星座の構成がある。そこで刻印される一音一音は静寂の大地にゆっくりと降り立つ白鳥のよう。
この静謐の主題が終わり、第1変奏曲に移行する際の突き刺さるようなダイナミズム、これまでに体験したことのない力感+躍動感+マッス感あり、しかも音が立ち現れてくる地点は大地に根が生えたような揺るぎない安定。息を呑むとはこのことだ。

翌朝、まっ先にグールドのレコードデビューとなった55年録音盤の方も聴いたが、こうした古い録音にも格別の力感と迫力が込められていたこと唖然とさせられる。
時折、若い頃の演奏ということで興味を持って聴いいてきたものだが、刻一刻の伝わってくるエネルギー量がこんなにあったとは…。エモショーンな気魄と訴えかけにも満ちていたこと初めて知らされたような。

新年の最初に何を聞こうかと、毎年のように考えるが愉しみの一瞬だ。
今年は「ブレンデルのピアノがいいな」と浮かび、CDの棚を探すうちに、リストの 『巡礼の年 第2年「イタリア」』となった。(昨年末、ブレンデルが2008暮れを持ってあらゆる演奏から退くと声明していたことが、気になっ
ていたかも知れない)ブレンデルとくれば、大好きなベートーヴェンのエロイカを取り出すのが普通の所作だが、元旦でもあるので冒険を…「巡礼の年」が目に止まり、「おーこれはいいかも」、スイスとイタリアの2枚があるが、スイスは寒そうだしと。
…昨年はペライアでのモーツアルト・ピアノ協奏曲1番だった。
これまで、リストは余り聴いてこなかった。…冗舌な豪華さ感…大げさな節回しが趣味でないところもあるが、曲想が次第にクレッシェンドしffからfffを行きつ戻りつ的な展開になると打ち出された沢山の音がダンゴ状態に飽和し合い、歪みだらけになるような感で聞くに堪えなかったからだ。
これはどんなアンプでも感じてきたことで、リストは所詮気持ち良く聞けないものと…あきらめていた。遠ざけていた原因は音でもあった。
DCサーボを替えてからというもの音の混濁感は無縁となり、どんな演奏、どんな古い録音でも楽しめるようになってる。それが、1音1音で確かめられ、磨かれた小石を見るようにいい気分。そして終曲。「ダンテを読んで」の大音部が、これまでの印象とは異なり、fffの峠越えでも雑味の無い構成が聞こえるではないか…。
技巧を越えたブレンデルの内省的な克明さも素晴らしく、結局、『第1年「スイス」』も聞き込んでしまった。
こっちの方が爽やかな曲想多く、本当は好きなのだ^^

西野さんの試聴記

SATRI AMP5540 礼賛!

Dscf0544 ちょっと文体を変えて今日はまじめにいきたいと思う。

話はサトリアンプのことだ。

昨日、サトリアンプ設計者で製造元のバクーンプロダクツの社長永井さんからメール。

遅れていたAMP5540の最新バージョンアップと各種調整が完了したので取りにきませんかという内容。

拝借していた5511がとても気に入っていたので、5540の調整が難しければ、このまんまでもいいかという気持ちになっていたところだった。

しかし、メールの内容を見ると、実はまだ発表していない回路も導入したということだった。サトリアンプの進化に大いに驚いて、その音の進化ぶりには、目を見張ったことは、このブログを読まれている方たちはすでにご存知のことだと思う。

ともかく、本日午後、バークーンを訪問。永井さんは、いつものように笑顔で迎えてくれた。5540は、すでに2日目のエージングを終えていた。

音は、ともかく滑らか、エッジが張ったところがまったくない。特にクラシックは、ホールで生の音を眼前で聞いているような感覚!

音調は、現在のサトリアンプに共通する、実に暖かく、透明、しかしハイスピードという特徴だけども、永井さんも自負されるとおり、それ以上のものがある、、、

ジャズを聴いても、楽器の音がそのまま聞こえてくるという印象で、なんとも、今まで聞いたことの無い音。

CD特有のエッジが効いた音が好きで、そこのところを拡張するような音作りをされる方には、このアンプは合わないだろうと思う。なにしろ、音が自然だから、、、。

ホールでクラシック音楽を生で聞いたことある人なら、5540の音を聞けば、私の意見に間違いなくうなづいてくれると思う。

本当に自然、誇張がまったくない。しかし、だからといって弱い音ではない。なにしろ、電源が他のサトリアンプに比べても強大だから、ファルテシモでも破綻することがない、、

DVDオーディオで聞かせてもらった武満徹は、ホールで生オケを聞いている感じで、再度驚く!

そしてなにより不思議なのは、どの音楽を聴いても、心地よくなってしまって、聞いているうちに、リズムにのせて体が動いたり、あろうことか、眠たくなってきてしまう。ある程度の音量で聞いても、まったくうるさくない。

1時間ほどバークーンに試聴室で、5540の音を聴いているうちの、このアンプが今までのサトリアンプとはまったく違うものだということを確信した。

今までかりていた5511は、バークーンにもどし、その後に5540がうちのサブシステムとして入った訳だ。

Dscf0542 入り口は前といっしょ、LHH600BにサウンドトレールのライントランスST5、そして5540へ直接接続。永井さんからは、同じくサトリのDAC2000もしくはプリから、サトリリンクの電流接続するのがベストだと教えてもらっていたが、ともかくアンプの音質比較をしたかったので、音に入り口は今までのままでともかく音を出してみる。SPは、同じくB&Wの805V。

電源投入時のマイナートラブル。安定するまでにある程度時間がいる。旧バージョンは発熱がものすごかったが、新バージョンは、発熱が抑えられていて動作が安定していることが分かる。全てをクリアーして、音を出す。

はじめCDPの極性をあわせに手間取ってが、時間が経つにつれ、5511とは、確かに音調は似ているがまるで、5511を飛び越えていることがわかる!

情報量の多さは、5511の比ではなく、音は暖かのだけど、芯がはっきりして、ひとつひとつの音が透けて見えるようだ。電源部の大きさが桁違いだから、もっともなことだろうけど、音の安定感が違う!

最近よくテストで回している、カラヤン(ベルリンフィル)の「惑星」(ホルスト)たるや、SPのサイズが3倍ほどになったような感じだ。音楽のリズムが「火星」では、ぐんぐん押し上げられていって、息が詰まるほど、、、

情報量は桁違いであがっているが、しかし、音は自然、、、合い矛盾するところを、調和させてしまったのがこのアンプなのかもしれない。

すばらしいアンプだと思う。そう私は思う。特に、生の音を自分の音作りのディフォルトとしている人にとっては、、近年、サトリアンプは、ロシア、韓国の方が国内よりも売れていると永井さんが教えてくれた。国内は、もうハードディスクで圧縮された音楽信号を聞くのが主流になってきて、生に近い音で再生する人ほうが、むしろ違和感があるのだろうと永井さんは分析する。

一方、今、国全体が盛り上がっている韓国・ロシアは、より自然な音楽再生をする機器が好まれている。この傾向の違いは何なんだろうと永井さんは、首を傾げていた、、、

Dscf0543 ともかく、5540は、私にとってすばらしい機械だ。マッキントッシュのアンプやSP、DCSの機器に匹敵する製品だと私は思う。

別にバークーンと長いつきあいだからとか、そういうことを一切除外しても、この機器は良いと思う。

一時期サトリアンプにまったく関心がなくなって、その間、いわゆる名機と呼ばれる機械をたくさん聴いた経験からいっても、今回のサトリアンプは、実にすばらしい機械だと思う。

サトリリンク、電源ケーブル、200Vトランスからの電源供給、その他いろいろ、やりたいことがたくさんでてきた。

このアンプ、多くの人に聞いてもらいたいのだけど、なんと今、最新バージョン仕立てられた5540は、国内にも私のを含めても、現在2台しかないらしい、、、残念、、、

今、「木星」が始まったけれど、小型SPとは思えないような音場の中で、実に豊穣な音楽立ち上がってくる。

Dscf0538 SATRI AMP5540 THE NEWEST VERSION 礼賛! 

 


沖縄の音無館安次富さんの試聴記

SATRI回路V10.0試聴記

音無館 安次富 榮

  AMP-5520SP

永井さんの所から316日にアンプが戻り、昨晩録音したNO TOUCH CLUBのライブ録音DSDの音源を聴きました。

スピーカーが消えました、今まで聴いた事がない音で凄いです、生音に一番近いです。

BASSの駒にコンデンサーマイクを仕込んで録音した音は弦の歪んだ音もリアルに聴こえます。

ECMのCDで以前からリバーブのかけ過ぎの ダーク.インターヴァル/キース.ジャレット.アット.サントリー.ホールは気持ち悪いぐらいリバーブのかけ過ぎ聴こえます、その代り拍手がリアルです。

録音が忠実に再生されて生に一番近い音です。

唄姫キン☆マリの奇声がリアルに聴こえて犬の鳴き声を唄の中で出しますがクリップ寸前の音が聴こえます。

NO TOUCH CLUBのバックで唄うDSD録音はキン☆マリの奇声はリアルです。

AMP-5520SP-10.0の音は生に近くこれから録音が楽しみです。

SATRI回路V10.0は凄すぎ。

永井さん有難うございます感謝です。

大阪の森さんの試聴記

AMP-5512をV10化しましたので、試聴記をご連絡いたします。

システム構成は以下となっております。

フォノイコライザー:DENON PMA-390×2(L/Rに1機ずつ使用)
ターンテーブル:TECHNICS SP-10MK2
トーンアーム:SAEC WE-407/23
カートリッジ:DENON DL-103
アンプ:AMP-5512(with V8.1/SPV1.0/V10)
スピーカー:長岡式D-37改(FE168ES+JA0506MK2)

今までに標準のAMP-5512Kに対して、V8.1、SPV1.0とバージョンアップをおこなってきましたが、その都度かなり大きな変化があり、今回のV10化も期待していたのですが、やはり、一聴して、かなりはっきりとした良い方向への変化を感じました。
実はバージョンアップ直前に、じっくりと旧バージョンで聴き込んでいて、その状態に不満等一切無いことを確認した上でのV10の試聴であるのですが、聴感上の変化は相当大きなものだと感じました。

菅野録音の世良譲『バッカス・スイング』の『シャイニー・ストッキングス』を聴いた時には正直驚きました。
音楽全体の勢い、ダイナミズムが確実に向上しており、思わずボリュームを下げてしまったほどです。また、このレコードには、誇張されている面もありますが、すごいシンバルの音が入っています。前からお気に入りの曲だったのですが、V10化後はさらに磨きがかかったことがはっきりと分かります。
スティックとシンバルが当たる瞬間がさらにはっきりと目に見えるようになり、シンバルの音の余韻も今まで以上に長くなり、音が消えていく様子がよく分かります。


その他全ての楽器、音域でもよりかっちりと引き締まったように感じます。余計な音(歪み?)がさらに減ったからでしょうか?
一枚のレコードにここまでの情報が入っていることに正直驚きます。

同じくシンバルで、ビル・エバンスの『ワルツ・フォー・デビー』を聴いた時も、こんなに音数が多かったのかと驚きました。生々しさ、実体感も増しています。
今回、自分としては高域での改善に敏感に反応しているようです。

北村英治の『ビコーズ・オブ・ユー』では、本当にサックスが手で触れそうな程の立体感と存在感、実物の持つ気配のようなものまでが感じられます。気味が悪いとでも言えばわかりやすいでしょうか。V10化前でも十分良かったのですが、V10化後は、奏者の周囲の空気のざわめき、揺らぎみたいなものまで感じられます。

V1.0化の時にも感じたのですが、総じてさらに音像が小さくなったように感じます。
試しにWERGOの『森のコンサート』を聴いてみましたが、今までより確実に鳥のサイズ、羽の動き、高さが良くわかるようになりました。ものすごく高いところで鳴いている鳥 がいます。この感覚もV10化前には無かったものです。

そしてピアノ。宮沢明子等の菅野録音では、ピアノの直接音以外の他の弦の共振が、本当に繊細でかすかなものまではっきりと聴こえるようになりました。
SATRIのバージョンアップとはつまり、隠れている音にスポットライトをあびせ、その存在を知らしめるということだということがよくわかります。
一台のピアノがまるでホール込み全体でオーケストラのような演奏をしているかのようです。

2003年の1月にAMP-5512Kを導入して以来、丸5年間使い続けてきたわけですが、今回のV10化で、さらにこのアンプが好きになりました。型落ちになっているようですが、すごいアンプですよ、このアンプは。まだ当分使い続けていきたいと思います。